深在性真菌症
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皮膚の水虫(白癬)は、白癬菌という真菌による感染症というのをご紹介しました。基本的には皮膚や爪といった体の表面に感染し、「表在性真菌症」と言われます。
一方、肺や脳などの体の中の方に起こるものを「深在性真菌症」といいます。真菌は環境のあちこちにいて、吸い込んで体内に入ったり、皮膚に付いたりしますが、感染力は弱いため健康な人が深在性真菌症になることはまれです。病気や薬の影響で、免疫力が大きく低下している場合には注意が必要です。免疫力の低下している人はほこりやカビの多い場所(廃屋や屋根裏など)はできるだけ避けましょう。
この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )
大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。
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