けんこう日記

食中毒 ノロウイルス編

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食中毒編の第2段は聞き馴染みのある人も多いであろうノロウイルスです。

ノロウイルスは一年を通して発生はみられますが 11 月くらいから発生件数は増加しはじめ、12~翌年1月が発生のピークになる傾向があります。

主にウイルスに汚染された二枚貝(牡蠣等)を十分に火を通さずに接種したときに感染します。

ノロウイルスによる食中毒の発生件数は直近の5年の平均で227件とアニサキスよりも低いですが、患者数は7,783人とダントツで1位です。

理由としては、ノロウイルスは一般的な細菌や微生物の消毒に有効なアルコールが効かず、食品取扱者から集団的に感染が広がることがあること、また、ノロウイルスに感染した患者さんの糞便や吐物にいるウイルスが、空気中に拡散することで、周囲の人にも感染が急速に広がることなどが挙げられています。

予防法としては、
(1)食品取扱者や調理器具などからの二次汚染を防止する
(2)特に子どもやお年寄りなどの抵抗力の弱い方は、加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱することが重要です。

なお、感染者の糞便や吐物の処理には先程述べたようにアルコールは無効なので、不織布マスク、手袋をした状態で、次亜塩素酸ナトリウム(例:ハイター)で消毒をするようにしてください。

ちなみに、治療法は特効薬となるものはなく、ほかの食中毒と同様に水分摂取、塩分摂取等の対症療法になります。

(参考資料:https://www.mhlw.go.jp/content/000838754.pdf

この文章を書いた人
坂本 遊(さかもと ゆう)

宮崎県宮崎市に教育者の両親の元で生まれ、地元の中学、高校に進学。現役時代は宇宙工学に憧れ、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)に入ることを目標に名古屋大学工学部を受験するも不合格となり、大学浪人に突入。その際、自分が恵まれた環境にいること、地元宮崎が好きなこと、人のためになる仕事に興味があったことから、一転して医学部受験を志し、翌年、宮崎大学医学部に合格。2019年に大学卒業後は古賀総合病院で初期研修を行い、2021年から「ALL MIYAZAKI総合診療専門研修プログラム」の第一期生として総合診療医としての研修を県立宮崎病院でスタートし、現在に至る。趣味はコーヒーと喫茶店巡り、ジム通い。暇さえあれば、県内各地のカフェに出没しているとの情報あり。

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