生活習慣病とは
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人間の長い歴史の中で、死に至る病と言えば「感染症」が大きな問題でした。
明治~昭和初期の頃、3大死因と言えば肺炎・胃腸炎・結核でした。
しかし衛生環境の改善や医療の進歩(抗生物質など)により、通常の感染症は治療すれば良くなることが大半になってきました。
その一方で、食事や運動の習慣、休養のとり方、タバコやお酒などの生活習慣が、その発症・進行に関与する病気、生活習慣病が問題となっています。
「昔の名前で出ています」という歌が、昭和50年代に流行りましたね。
生活習慣病の昔の名前は「成人病」でした。
1955年頃に厚生省が使い始めた用語で、40~60歳代の働き盛りに発生率の高い病気ということで名づけられました。
ある年齢以上の方は、「成人病」の方がしっくりくるかもしれません。
生活習慣病と改称されたのは1997年です。
病気の発症には長年の生活習慣が大きく関わり、生活習慣を改善できれば、病気の発症や進行を防ぐことができるという意識をつけるため名前が変わりました。
この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )
大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。
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