医学教育モデル・コア・カリキュラム
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医学⽣が卒業までに身につける必要のある実践的診療能⼒(知識・技能・態度)、それに対する学修⽬標を記した医学教育モデル・コア・カリキュラムというのがあります。こんな医師を育てようという道しるべになるもので、数年ごとに改訂されています。
平成28年度版は「多様なニーズに対応できる医師の養成」がキャッチフレーズでした。令和4年度版は「未来の社会や地域を⾒据え、多様な場や⼈をつなぎ活躍できる医療⼈の養成」がキャッチフレーズで、令和6年度の入学者から導入されます。
高齢化率の上昇、人口減地域の増加、新興感染症・災害リスクの増大、新規科学技術の台頭といった課題のある10~20年後の社会を背負う医学生たちがどのように学んでいくか。都農町での実習でも、医学的な学びだけでなく、そういったところまで考えてもらえるきっかけを作れると良いなと思っています。
この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )
大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。
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