トリアージ
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トリアージとは災害現場で、緊急性の高い傷病者を振り分けて、治療や搬送の優先順位をつける際に行われます。災害現場では限りある時間や医療資源を、最大限有効活用することが求められます。そのために、傷病者の緊急度と重症度によって、客観的に治療の優先順位が決められます。
イラストにあるトリアージタッグというのを、テレビなどで見た人もいるのでは?トリアージタッグは右手関節(ケガなどで付けられない場合は左手関節など)に付けられ、災害現場のカルテのような役割をします。患者情報や傷病名、トリアージ区分、簡単な処置内容などが書かれます。トリアージによって傷病者は下記の4区分のどれかに分けられ、治療の優先順位は赤→黄色→緑→黒の順番になります。
黒(0) 死亡:死亡・回復の見込み無し
赤(Ⅰ) 緊急:最重症・増悪傾向
黄(Ⅱ) 準緊急:短期間なら待機可能
緑(Ⅲ) 治療保留:軽症、通院加療可
この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )
大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。
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