熱中症の水分補給
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水分補給は熱中症の予防にも治療にも大切です。
汗をたくさんかくと塩分補給も必要ですが、日本人の塩分摂取量は多めで、しっかり食事をしていれば塩分はある程度足りています。
通常の生活をしている場合の水分補給は、水やお茶で十分でしょう。
コーヒーや緑茶などのカフェインが多く含まれる飲み物、アルコール類は利尿作用があるのでおすすめできません。
カフェインのない水や麦茶などが良いでしょう。
スポーツ飲料と経口補水液はどちらも素早い水分補給ができます。
2つの違いは経口補水液の方が塩分などの電解質濃度(ナトリウムやカリウム)が高めで、糖分濃度が低めです。
スポーツ飲料は糖分が多く、糖尿病のある方は注意です。
またナトリウムやカリウムの摂取制限(慢性心不全、腎不全など)を受けている方は、かかりつけの先生に相談した方が良いでしょう。
腸で水分や電解質を効率よく吸収できる経口補水液、インターネットでもいろいろ紹介されていますが自分でつくることもできます。
水 1リットル+砂糖 20~40グラム、塩 3グラム、レモン果汁をお好みで
この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )
大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。
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